こんな風に、ファーストフードに不安をもっている方もいらっしゃいますよね。
どうして体に悪いと思ってしまうのでしょうか?
でも様々な疑問や不安があるかと思いますのでみていきましょう
今回は、次のハッピーセットを例に様々な疑問について検証しますので、マクドナルドに疑問がある方は読んで安心してくださいね。
ハッピーセット:ハンバーガー/ポテトS/オレンジジュースS
もくじ
マクドナルドの栄養に関する疑問
マクドナルドに関する様々な疑問を確認しましょう。
栄養がない?はうそ
マクドナルドの商品にももちろん栄養はあります。
では具体的にどんな栄養素が含まれるのか紹介します。
マクドナルドのサイトには「栄養バランスチェック」というページがあります。
年齢、性別、メニュー入力すると「一日の食事摂取基準(目安)に対する充足率(%)」を計算してくれます。
例)3~5歳児(男) ハッピーセット(ハンバーガー/ポテトS/オレンジジュースS)を入力
マクドナルド公式サイト 栄養バランスチェック
タンパク質、脂質、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンCは5歳児の1日の基準に対しの50%以上摂取できていることがわかります。
大人もチェックすることができるので、色々な組み合わせで確認してみてください。
たんぱく質や脂質などの栄養が摂取できる
栄養のバランスは悪い?はホント
先ほどのグラフをみると形がでこぼこで栄養のバランスはよくないことがわかりますね。
しかし、あくまでも一日に必要な基準値に対する、1食あたりの量です。
1食でこのバランスを全て満たす必要はなく、他の食事で補えば問題ありません。
さらに栄養バランスは、1日単位でなくても、1週間単位で考えて大丈夫です。
他の食事で足りない栄養を補ったり、取りすぎたと思ったら控えることでバランスを整える意識が大切です。
足りない栄養は、他の食事で補えばOK
塩分が高い?はホント
塩分は低いとはいえません。
先ほどハッピーセットの内容について「栄養バランスチェック」のページでは詳細な数値もみることができます。
ハッピーセット食塩相当量 :1.9g
5歳児の食塩摂取目標量 :3.5g※
※日本人の食事摂取基準(2020年版)
1食で一日の目標の50%を超えます。
ただし、他の食事と比較するとどうでしょうか?
大人1人前の塩分の目安
ラーメン・うどん :5~7g
カレー :2~4g
お味噌汁 :1~2g
子どもの食べる量が半分だとしても、ラーメンやうどんなどは1食で3g前後になりますね。
マクドナルドの商品だから特別に塩分が高いとは言い切れませんが、気になる場合はポテトをヨーグルトやえだまめコーンに変更すると1.6~1.5gまで下がります。
塩分はやや高め! 他の食事でも減塩をこころがけましょう
マクドナルドの添加物に対する疑問
マクドナルドの商品には添加物が使われているのでしょうか?
マクドナルドに使用されている添加物
食品添加物については、日本マクドナルドは全てを記載はしていません。
しかしアメリカのHPでは全ての原材料を開示しています。
ハンバーガーやビックマックなど、世界中で販売されている共通の商品は、全て同じ原材料、同じ味になっています
マクドナルドHPより
とはいえ日本では原料を供給しているメーカーが異なるものもあり、添加物の使用基準も共通ではありませんので、日本のものとは異なる添加物が使用されている可能性がありますが、参考にみてみましょう。
アメリカのマクドナルドの商品に使われている添加物
パンの小麦粉:ナイアシン、鉄、チアミン一硝酸塩、リボフラビン、葉酸
※日本・コカコーラの「ミニッツメイド オレンジジュース」には香料が入っています
マクドナルドの商品には添加物を使用しているものもあります
マクドナルド特有の添加物はない
使われている添加物は日本でも安全が確認され、認可されている添加物です。
日本でも昔から広く使用されているものがほとんとで、マクドナルド特有の添加物はみあたりません。
気になる方は詳細をチェックしてくださいね。↓
パンの添加物:乳化剤・アスコルビン酸・酵素
主にパンの品質(食感等)を向上させる目的に使われており、日本のパンにも一般的に使用されているものです。アスコルビン酸とはビタミンCのことです。
ナイアシン、鉄、チアミン一硝酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン、葉酸はパンに足りない栄養素を摂取できるように栄養強化の目的で敢えて添加されています。
ケチャップ・マスタードの添加物:天然香料・香辛料抽出物
香りや辛みを強くするために使われる日本でもなじみのある添加物です。
香料は天然と合成がありますが、アメリカのマクドナルドのケチャップには天然が使用されていますね。日本では香料を使用しているケチャップはあまりみかけません。香辛料抽出物とは、スパイスから成分を抽出したもので、スパイスの色や香り、味が濃縮されていて少量でも強い風味を感じることができます。
ピクルスの添加物:塩化カルシウム、ミョウバン、保存料、天然香料、ポリソルベート80、着色料
塩化カルシウムは豆腐を固める目的でも使われます。ミョウバンはナスの漬物の色止めで有名ですが煮崩れ防止効果もあります。保存料のソルビン酸Kはかまぼこなどの練り物やソーセージなどにも使用される保存料です。ピクルスの日持ちを向上できますがハンバーガーそのものには効果はありません。ポリソルベート80はオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンという物質で、成分を水に溶けやすくしたり乳化剤として使用されます。着色料(ウコン)はカレーの黄色でおなじみのターメリックのことです。
ポテトの添加物:酸性ピロリン酸ナトリウム(ピロリン酸二水素ナトリウム)
ベーキングパウダーなどに配合されるリン酸塩です。変色防止に使われています。
どうしても気になるという方は、ピクルスを抜いてもいいかもしれません。
材料となる食品に一般的に使用されている添加物
マクドナルドの商品に添加物が多いというわけではない
添加物をいれる目的とは
添加物が入っているという理由で、体に悪いという人がいますが本当でしょうか?
添加物はたくさん食べても体に影響のないものであったり、影響のない量で使用されるものであり、添加物が入っているから体に悪いとはいえません。
例えばポテトにはリン酸塩が使用されていますが、リンは過剰摂取すると腎機能低下やカルシウム吸収疎外という健康被害があります。
ただリンは体内にも肉魚、野菜などにも存在し、ほとんどの食事に含まれていますし、人間に必要なミネラルでもあります。
大事なのは摂取するかどうか(入っているかどうか)より、過剰摂取するかしないかということです。
じゃがいもなど炭水化物の多い食品を高温で加熱するとアクリルアミドという物質が生成します。アクリルアミドは人に対して「おそらく発がん性がある」といわれている物質です。家庭でじゃがいもをフライしてもアクリルアミドが生成する可能性があります。
加工前におけるフライドポテトのピロリン酸ナトリウムによる処理及び馬鈴薯製品のカルシウム塩のような2価又は3価の陽イオンによる処理は、アクリルアミド低減に寄与しうる。 農林水産省HPより
アクリルアミドの低減目的としての添加とはマクドナルドは公表していません。
ただ、品種や調理方法の面でもアクリルアミドの低減に取り組んでいるようです。
この発がん性物質は調理で生成し、フライドポテトに限らずポテトチップスなどにも比較的多く含まれるもので、ビスケットやほうじ茶、コーヒーなど長年食べられてきた様々な食品にも含まれるため、摂取をゼロにするのは難しいものです。
フライドポテトを避けても、偏った食事をすると他の食品からたくさん摂取する可能性がでるので、バランスの良い食事をすることでリスクを回避しましょう。
気になる方は、サイドメニューにはポテト以外のものを選んでください。
添加物が入っているから危険 は間違い
マクドナルドは腐ります
防腐剤がはいっているからね!
こんなことを信じている人もいますが、本当でしょうか?
マクドナルドが腐らない条件
食品が腐らないなんてありえるのでしょうか?
腐るとは菌が増えるというこです。
腐るためには菌と水分と最適な温度この3つが必要です。
ハンバーガーも乾燥が急激に進むなどの条件が整えば、腐らない可能性はゼロではありません。
例えば、気温が低く、非常に乾燥した場所や風が強い場所に放置するなどで、急激に乾燥が進めば水がないため菌が増殖できず、ハンバーガーの形を残すことができるでしょう。
当然ですが、これはマクドナルドのハンバーガーやポテトに限ったことではありません。
古くから乾物とよばれる食品や、フリーズドライやエアドライ食品など添加物を使用せず乾燥によって日持ちを可能にした食品はたくさんあります。
食品は条件が揃えば腐らないが、一般家庭では無理!
防腐剤は存在しません
マクドナルドの商品が腐らないと信じる人の多くは、防腐剤という少量添加するだけで食品が腐らなくなる魔法の物質が世界に存在すると信じています。
先ほどの添加物一覧からわかるように、ハンバーガーやフライドポテトの日持ちを長くするような添加物(保存料・pH調整剤)も入っていません。
例えば、コンビニで販売しているハンバーガーであればpH調整剤をいれる必要があります。
工場で作っったもが消費者に届くまでに流通、店舗で保管という時間が必要で、その間に菌が増殖する可能性があるからです。
しかし、マクドナルドでは店舗で作ってすぐに消費者に提供されるので日持ちさせる必要はありません。
保存料やpH調整剤をいれるとその分コストがアップするだけでなく、味にも当然影響がでるため、保管をしない商品にわざわざ保存料をいれるメリットがないのです。
実際に一番腐りやすいであろう肉パティですら、日本でもアメリカでも保存料を使用していません。
そもそも、保存料は腐るまでの時間を遅らせるためにいれるものです。
少しいれたからといって半永久的に食品が腐らないというものではありません。
ただし、気をつけないといけないのはテイクアウトです。
マクドナルドに限らずいえることですが、夏場は特に注意して!すぐに食べることをこころがけてください。
また口をつけたものは傷みやすいので、持って帰らないようにしてくださいね。
必ず腐るので、すぐに食べてください
まとめ
あまり不安にならず、食事の一つの選択肢として上手に利用していくことをお勧めします。